2月28日から3月3日の昼膳

雨の降る水曜日。朝から仕事を淡々とこなす。書類作成、お菓子作り、打ち合わせ諸々。夕方には諸用で隣のおばあちゃんとドライブ。「あんたが引っ越してきて、12年かぁ。早いね〜」と。田舎に引っ越すと人との関わりも深くなり、それをどう捉えるかで田舎暮らしも様々になってくる。土地に恵まれ、人に恵まれた私たちは、流れのままに生きてきて、さらに地元というものに支えられてきた。最近は、お茶をしに来てくれるおじいちゃん、おばあちゃんもぐっと増えた。そう、流れのままに。どうにかしようとか、こうしないといけないという意識は、流れを見失うキッカケになるのだろう。ただただ、事実を見つめて、抗うことなく、流れを受け入れ、見失わないこと。事実を中心にして、360度の角度から無限大の視点があるわけだが、その視点に惑わされて、視点をあたかも正当化しようとするのが人間の常。視点はあくまでその時の意識や環境などに影響されたものに過ぎない。視点こそ諸行無常なのだろう。起きている物事に対して、余計な意思を沿わせないことは、なかなかに難しいのであるが、おばあちゃんの笑顔を見ていると、そのように生きている人が存在するのは確かなようである。ここ1年は、支えてくれた方たちへ言葉を返す余裕なく過ごしてきた。一人一人に手紙なりメールなりで伝えているところだ。もちろんみんな元気にしている。それぞれに暮らし、それぞれから安心する言葉が返ってくる。手紙というたった一瞬の交わりとて、なんと穏やかな想いにさせてくれるのだろう。今日も思わぬところで、大切な人に会えて、その笑顔が、何よりの嬉しい誤算だった。人との出会いが、人生を変えていく。

今週の昼膳

土鍋炊きの白飯

いりこ出汁のお味噌汁

青菜のおひたし

玉子豆腐

アオサの飛竜頭

八頭の胡麻団子

ふきのとうの天ぷら

塩豚のスープ

ふろふき大根

お漬物二種

柚子とバニラビーンズのソルベ

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