朝、
目を覚ますと
壁に写し出される
光と影。
今まで知らなかった扉が
そこにはあるようで、
その扉を開けてみたくなる。
知らない扉を叩くことに、
とても気の小さい私は
いつもまごついていたけれど、
歳を重ねるごとに、
渡ってきた石橋の強さを知って、
向こうへと行ってみたい誘惑に駆られる。
知らないことばかりで埋め尽くされた世界は、
私をどんどん変えてくれるだろうか。
結局は大したことなんてできなかったと、
いづれ振り返って笑っているかもしれない自分と、
知らない世界に期待して、
扉を開けてみようとワクワクする
今の自分との間に残された
時間。
与えられた時間を
大切に、大切に。
先日お芝居を観に行って、
ちょっと考えたくなった
ある秋の一コマ。