新年になり、早くも8日が過ぎました。
幼子と共に布団から毎日窓の外を眺めていますが、
僅かに日が長くなっていくのが分かります。
また、子供が産まれる2週間前までは、
窓にとまって家の中を覗き込んでいたジョウビタキも、
産まれた後はちっとも遊びに来てくれなくなりました。
そんな外の世界を、小さな窓から眺めて日々を過ごしています。
眩しい光。
葉を落として幹と枝ばかりの山々。
鳥たちの囀り。
夕暮れ時の群青色に包まれた空気。
月明かりで照らされた冬の夜空。
そんな中、目を閉じていると甘い香りが漂ってきました。
ふと目を開けると、焙煎したばかりのカカオ豆が香りを放っていて、
その香りが野いちごのソースのように
柔らかく、香り豊かで、
てっきりイチゴかと勘違いする程。
これから殻を剥いて、
コンチングという工程を経て、
チョコレートへ。
まだ何もできない私は布団の中で、
このベリー感たっぷりのカカオがどのように変化していくのか、
妄想に浸っています。