9月21日(日)の昼膳

今日の夕方、お隣のおばあちゃんの家に回覧板を届けにいくと、
庭にボケの実がたわわに実っていました。
「妙子さん、今年も使うかい?」
と言うと、
おじいちゃんと二人で、一緒にもいでくれました。
ボケの実を手渡しされた時、
おばあちゃんの手を見ると、ゴツゴツしていて、
本当に働き者の手でした。
おばあちゃんの生きてきた証が詰まっているのでしょう。
大変美しい手だと思いました。
するとおばあちゃんが、私の手を握って言いました。
「あんたの可愛い手が、ガサガサだよ」。

仕事を始めた頃、お客さんに、
荒れた手で食事を出すのが恥ずかしいと思ったことがありました。
ただ食材を扱うのに、
ハンドクリームを使うのは極力避けたい、というのもありました。

そんなある日、
ふと私の手を見た人が言ったんです。
「小さいのによく働いた手をしているね」と。

それからは、私の手は自分の生きてきた道なんだと、
むしろおばあちゃんのような手にこそ、
魅力を感じるようになりました。

いろんな食材を、この手で料理していくこと。
 修練の日々です。

忌野清志郎の「Imagine」を聞きながらの夜。

明日の昼膳

三色そぼろご飯
朝取りミョウガと焼き油揚げの味噌汁
オクラのアンチョビ黄身酢がけ
こんにゃくのオランダ煮
かも菜のお浸し
にがうりとかぼちゃのくずし豆腐

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