手紙

先日一通の手紙が届いた。

70歳になり、
意を決して旅に出た友人からだった。
旅から戻ると、
お店に来てはご飯を食べ、
あるいは自宅で一緒にお茶を飲み、
旅の話を聞かせてくれた。
たくさん話した後は、
肩を叩き合って、
また旅へ。
子供が産まれた時も、
抱っこしながら、
旅の話を与えてくれた。
その彼から、
旅の始まりから2年以上が経った今、
これまでを振り返った長い手紙だった。
頼もしい人だと思う。
彼から与えられたものは、
何にも代え難い不思議な感覚。
執着を捨てるということ。
命の声を聴くということ。
先日の夕刻に、
一羽のコウノトリが訪れた。
娘が犬との散歩中に、
犬が上を見上げるので、
つられて見上げると大きな鳥がいた、
それがコウノトリだった。
コウノトリは田んぼで何かを啄ばみながら、
しばらく休憩した後飛び立った。
幸せを運ぶコウノトリ。
私は旅には出れないけれど、
周りの自然の中にあるたくさんの命たちが、
たくさんの感動を与えてくれる。
そして旅をする友や、
コウノトリが、
感動という幸せを運んできてくれる。
気づくということ。
耳を傾けるということ。
幸せはその中に潜んでいる、
と思う。

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