鳥たちの声は、美しい。
蝉の声も、優しい。
朝の光は、窓からの景色を優しく伝えてくれて、布団でゴロゴロする時間をそっと包んでくれる。
窓から見える栗の木は、日毎に成長し、愛おしさを増す。
大切なお客様と、今年の栗の渋皮煮の話をしては、季節の移ろいに想いを馳せた昨日。
栗の火の入れ方を聞くと、食材へのオマージュを感じる。
そう、その気持ち。
大切な人達が会いにきてくれるmaicafe。
お店を通して、言葉と笑顔と想いを交換する場所。
家族で築いてきた心地いい空間。
そして、どんな時も、周りの自然は、優しく寄り添っては包んでくれる。
欲が沸き起こってきても、自然とともにあると、すーっと身軽になっていく。
鳥の声で目を覚ますと、いつも身軽な自分になっていて、幸せな気持ちで1日が始まる。
夫は、これから裏に小屋を作るらしい。
そしてその小屋では、大切な人たちとお茶を飲めるようになるらしい。たまには寝泊まりも。
昨日はチェンソーで木を切り倒しては、材料にしていた。
そう、それはきっと秘密基地。
もっと森に近づいて、彼はもっと自然と共に暮らすのだろうか。
どんな生き方が、自分らしいとか、ちっともわからないけれど、
自然の声や音とともに生きることは、とても心地いいことだと感じている。
それだけが唯一の結果でしょうか。
この地へ来て、11年目。
私たち家族を受け入れてくれたこの土地に感謝します。