2月21日(木)から24日(日)の昼膳

春の風が吹き、鶯は枝を揺らし、梅の花は薫りを灯す。雪も終わりを告げ、春の到来です。山際には蕗の薹。天ぷらにすると香りがふわり。山際を散策すると、可愛らしい小さな芽の息吹を感じます。たしかに忙しい日々ではありますが、その一瞬の喜びに立ち止まる心を、大切にしたいものです。寝室にいるカメムシも、暖かくなってひょっこり顔を出しました。みんなで一緒に暮らす日々。

今週の昼膳は季節のお料理

そして今週は本枯節でとった出汁で、塩豚の雑炊をお出しします。

ちょっと春気分。

2月14日(木)から17日(日)の昼膳

今日はバレンタイン。娘たちのお菓子作りに付き合って、昨日は珍しくお店のキッチンを解放しました。普段は私のテリトリーとして死守している空間ですので、子供達もちょっと緊張しながらも目をキラキラさせていました。そして朝も早くからマフィンを袋に詰め、学校へ。高校生の娘も小学生の娘たちも、同じなんですね。子供達の遊びが混沌とし、甘い香りが立ち込める夜となりました。

今週の昼膳

土鍋炊きの白飯

いりこ出汁のお味噌汁

青菜のおひたし

玉子豆腐

ふろふき大根

季節のかき揚げ

塩豚のスープ

里芋の胡麻団子

飛竜頭

お漬物2種

木瓜と檸檬のゼリー

台湾カカオ農園「喜楽」を使った小さなムース菓子。ナパージュでコーティングしてカカオパウダーで仕上げします。製菓用チョコレートの焙煎具合やコンチング具合を確認するための試作。梅の花の香りが、この「喜楽」とそっくりなのです。

2月7日(木)から10日(日)の昼膳

2月に入りました。自分にとって2月は誕生日月。幼き頃、母が、雪のちらつく寒い日に私が産まれたのだと話してくれました。だからか、2月に雪が降ると、とても落ち着きます。3人年子の末っ子の私。身体の弱かった母は、私を妊娠した時、もう無理だと父に言ったそうです。すると父は「お願いだから産んでくれよ。」と。結果、3人目にして女の子が産まれて、母は嬉しくて、嬉しくて、何日も眠れなかったと聞きました。また私の名前をつけたのも母でした。最近になって、名前の妙という意味を調べました。子供の頃から、女が少ない子、なんていやー!と思っていたので、調べるなんて考えもしませんでしたが、今では母らしい名付け方だなと感謝しています。名前に相応しい女性になりたいものです。私が24歳の時、50歳で旅立った母。最期まで母のそばにいて、母の手の力が抜けて行くときのことは、優しく切ない記憶として残っています。そう、私にはどこか、不思議な月なんですね。

今週の昼膳

土鍋炊きの菜っ葉飯

青菜のおひたし

本枯節のお味噌汁

玉子豆腐

季節のかき揚げ

里芋の胡麻団子餡掛け

ふろふき大根

白和え

お漬物2種

木瓜のゼリー

今週は檸檬ケーキを焼こうと思います。甘酸っぱい、2月らしい薫りを。

1月31日(木)から2月3日(日)の昼膳

この1ヶ月は、心身ともに怒涛の日々でした。そもそも怒涛でない日があったのかと問われると、ちょっと答えられませんが、とにかく様々な決断を迫られる大きな転換期でもありました。そんな時は、自分に素直になるしかありません。どうしたいのか。次に、どうすべきか。限られた時間の中で、自分というものを見つめ直すのは、苦しい時もあります。そんな時は、里山の草花に目を向けました。今は枯れた風景を作っていますが、やはりそれさえも美しく、心を緩めてくれました。枯れた芒が、風に揺れては光を放つ瞬間。霜の降りた朝の白景色。冷気が降りてくる夕刻の空。冬の薫りに身を任せ、冷たい空気を取り込むと、寒さも愛おしく感じます。何気ない風景が、なによりの美しさなのかもしれません。今週は地元のリンゴを使ったアップルパイを焼こうと思います。

今週の昼膳

土鍋炊きの白飯

いりこ出汁のお味噌汁

青菜のおひたし

季節のかき揚げ

玉子豆腐

塩豚のスープ

里芋の胡麻団子

白和え

ふろふき大根

お漬物2種

木瓜の寒天寄せ

いつもと変わらない風景。

1月24日(木)から27日(日)の昼膳

車を走らせていると、低いところでオレンジ色を放つ大きな月。妖怪が出てきそうな雰囲気です。あまりに妖艶で、見入ってしまいました。自然の中に何がしかの理由を見つけては、それを表現するのが人の常ですが、その存在だけで完成されている美しさに、自分のちっぽけさを感じました。日々食の表現に悩み、戸惑い、振り返り、溜息をつく私ですが、一個半個の精神それだけを頼りに、ただただ時を過ごしています。一時的な多くのファンを増やすより、本当の理解者との出会いを信じて、これからもmaicafeを続けていく決意表明の1月23日。今年は味の追求のために自分に引き篭もる年にします。が、お店にはきちんと立ちますので、どうぞよろしくお願いいたします。

今週の昼膳

土鍋炊きの白飯

いりこ出汁のお味噌汁

青菜のおひたし

玉子焼き(お出汁は使いません、砂糖塩のみ)

季節のかき揚げ

塩豚のスープ

里芋の胡麻団子

ふろふき大根

白和え

お漬物2種

木瓜の実の寒天寄せ(秘蔵のシロップ使用)

明日1月17日(木)と18日(金)の昼膳

冬はチョコレートの季節。artisan chocolate33が最も活動する季節となります。毎日カカオの香りに包まれて、眩暈がする程動いていると、周りの景色を眺めることもなく、いつの間にか夜に。ふらりと外に出て空を見上げると、美しい月がぽっかりと浮かんでいました。「30代は死ぬほど働いていいよ。どんどん器用になって、40代になると、それが形になって現れるから。」と私の師匠の言葉。この先どうなるかなど分からないけれど、今はただただ、猛烈に走ることしかできない自分に、唯一の慰めの言葉になっています。チョコレートがどんどん好きになる38歳の今の自分。そして40歳まで残り1年1ヶ月。どこまで走り抜けられるのだろう。見たことのない景色が必ずあると信じて、今夜もチョコレート日和。

今週の昼膳

土鍋炊きの白飯

いりこ出汁のお味噌汁

青菜のおひたし

玉子豆腐

季節のかき揚げ

塩豚のスープ

ひじきの含め煮

ふろふき大根

里芋の胡麻団子

お漬物2種

柚子のソルベ

今週もどうぞよろしくお願いします。

美しいチョコレートが好き。

1月10日(木)から13日(日)の昼膳

1日仕込みをして、夕方バスで羽田空港へ。打ち合わせ場所に、割と便利な場所だ。空港へ向かうバスからは、三日月と暮れ行く空と、湖水の水面。ため息が出る程に美しい。僅かな光を反射した湖面は、留まることなく漆黒に包まれていく。ふと眠りに落ちて、気付くと空港に。慌てて飛び降り、寒さに震えて、またもや慌てて自動ドアに向かう。賑やかな人通り。家族連れ。煌びやかなモノたち。ぶらりと歩いていると、父がサラリーマンだった頃、スーツを仕立てていたお店が入っていた。買い物の大嫌いな父の代わりに、大体のサイズを元に、私が買ったものだった。お店の人にはいつも怪訝な顔をされたが。「身体を服に合わせるからいい」と父の口癖が、懐かしい。これまで、本当にもう会えない別れを重ねる度に、生を実感してきた。私にはいつも黒か白かしかない。中間色という曖昧さが苦手だ。曖昧が優しさではなく、逃げとなると、結局のところ人を傷つけるから。どちらに転ぶかは紙一重。どちらともとれる状況だと、それもまた苦しみを生む。死ぬこと、生きること。それくらいのシンプルさで、もういいよ、と自分に言い聞かせる夜。

今週の昼膳

土鍋炊きの白飯

いりこ出汁のお味噌汁

青菜のおひたし

玉子豆腐

蓮根のきんぴら

里芋の揚げ餡掛け

季節のかき揚げ

塩豚のスープ

ふろふき大根

お漬物2種

柚子のゼリー

今週もどうぞよろしくお願いいたします。

焚き火は楽しく、炎は美しい。

2019年1月4日(金)から6日(日)の昼膳

明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

2019年。新しい時間の始まり。今は一通りの仕込みを終えて、好きな音楽を聴きながら、夜を過ごしています。特に椎名林檎のライブ映像が面白い。20代前半はよく聴いたものでしたが、とんと聴かなくなって早39歳目前。最近になり、器と同じように、不思議と興味が戻ってきました。あの頃何故面白がっていたのか、今になってわかりました。結局今の自分と、点と点でずっと繋がっていたのだなと。その時は1点にしか見えなくとも、結果として振り返ると、大きな山谷を繰り返していたものが、段々とまっすぐな線に近づいているんです。まだまだ一直線とはいきませんが、今は山も谷も穏やかになり、どちらも自分の時間として、自分として、愛せるようになりました。それが歳を重ねるということなのでしょう。できない自分も、むしろ何かを生み出す原動力になり得ることを学んだ2018年。今年はどんな時も諦めない、穏やかな日々を目指します。それにしても椎名林檎の「月に負け犬」は懐かしい。好きだな、今でも。

今週の昼膳

土鍋炊きの白飯

いりこ出汁のお味噌汁

青菜のおひたし

玉子豆腐

紅白なます

蓮根のきんぴら

ふろふき大根

揚げ出し豆腐

季節のかき揚げ

お漬物2種

黒豆のゼリー

1月より抗生物質等を一切投与しない蜂蜜を使った蜂蜜レモンをお出しします。安全はもちろんですが、薫りの広がりが、今までに味わったことのないおいしさ。どうぞお楽しみに。

12月27(木)から30日(日)の昼膳

とうとう今年最後の営業週になりました。自分のお店を維持していくのは、自分のお店を好きでないと難しい。そして、常に新しいことを知る気持ちを持って、自分の手を動かし続けないと、停滞すらしてしまいます。体力的にも気持ち的にも、自分を鍛えた1年になりました。10年の、あるいは15年の礎があって、そこから芽生えた自分時間は、自分と対峙する場所に。そんな自分時間から、今度は次の世界観へシフトする準備を始めています。来年は、もっともっと面白い時になるでしょう。私には、私を理解しようとしてくれる仲間がいる。想い・考えを素直に伝えてくれる、素晴らしい仲間。今日は彼らの優しさに、心の底から幸せを感じました。彼らのためなら、どんなことでもやり抜ける。もう私たちだけのmaicafeでもartisan chocolate33でもない。みんなの居場所になるように、私もさらに真剣に生きようと思います。来年は運命的流れになるでしょう。

今年1年支えて下さった皆様に、心から感謝をお伝えいたします。

maicafeとartisan chocolate33を来年もどうぞよろしくお願いいたします。

2018年最後の昼膳

土鍋炊きの白飯

いりこ出汁のお味噌汁

青菜のおひたし

玉子豆腐

塩豚のスープ

切り干し大根の胡麻酢和え

ふろふき大根

里芋の胡麻団子餡掛け

季節のかき揚げ

お漬物2種

柚子のソルベ

明日より4日間、どうぞよろしくお願いいたします。

仕事で都内に出たら、やっぱり中国茶。自分を整える、最愛の場所の1つ。

12月20日(木)から23日(日)の昼膳

今夜は星がキラキラと輝いています。その透き通った空気を胸に引き込み、ゆっくりと息を吐くと、白い吐息。そう、もう本格的な冬。とは言え、日中の穏やかな陽射しの中だと、ふらり遠出したくなります。月曜日は都内で用事があり、ついでにそのまま足を川越へ向けました。急須を見に出掛けたのです。駅からバスに乗ること15分弱。穏やかな陽射しに包まれた住宅街。方向音痴の私ですので、ずいぶんぐるりと回って、ようやく目的の場所へ辿り着きました。ドアを開けると、急須がいっぱい。それはそれは、美しい姿をしていました。1つ1つゆっくり目を向けますと、どれ1つ同じものなどなく、それでいて、表現の幅広さに圧倒されたのでした。

最初に目に留まったのは、小さな急須でした。ギャラリーの方曰く、茶人の方が、一式揃えた中で、ちょいと遊び心として使うもの、とのこと。全くの無知な私ですが、どうしても一目惚れしたものには敵いません。一通り楽しみ、お気に入りの子たちを連れて、また都内に戻りました。そんな月曜日。

今週の昼膳

土鍋炊きの白飯

いりこ出汁のお味噌汁

青菜のおひたし

玉子豆腐

季節のかき揚げ

塩豚のスープ

里芋の胡麻団子・餡掛け

ふろふき大根

切り干し大根の胡麻酢和え

お漬物2種

柚子のゼリー・月桂樹の薫り寄せ

今年も残りわずかとなりました。今週もどうぞよろしくお願いいたします。