山際にいくつものねむの木があります。
朝目覚めて窓をみると、
淡い桃色の花が風に揺られては、
ふわりふわりと落ちてきます。
鳥たちも色んな種類がいるようで、
近くから遠くからたくさんの声が聞こえてきます。
以前行った西表島で、
朝早くに海まで散歩に出ようとすると、
朝の清々しい空気に、
木でできた小さなトンネルを抜けて行く中で、
どこからともなくアカショウビンの声が聞こえてきて、
なんだか懐かしく感じたことがありました。
初めての光景なのに不思議と懐かしい。
今ねむの木を眺めながら、
そのことを思い出して
でも夢のようにすぐに忘れてしまいそうで、
書き留めています。